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劣化対策等級とは?住宅購入前に知っておきたい3つの等級の違い

長く安心して暮らせる家を求めるなら、住宅の性能をしっかり見極めることが大切です。
特に、建物の寿命や維持管理に大きく関わってくるのが「劣化対策等級」です。
この等級によって、家の耐久性や耐用年数が大きく変わってきます。
では、この劣化対策等級とは一体どのようなものなのでしょうか?
今回は、劣化対策等級について、その概要から具体的な対策内容まで、分かりやすくご紹介します。

 

劣化対策等級とは何か

 

等級制度の概要説明

 

劣化対策等級とは、住宅性能表示制度における評価項目の一つで、建物の劣化対策の程度を1~3の等級で評価するものです。
等級が高いほど、劣化対策がしっかり施され、建物の寿命が長くなることを意味します。
等級1は建築基準法で定められた最低限の対策、等級2は通常想定される条件下で2世代、等級3は3世代にわたって大規模な改修工事が不要なレベルの対策が施されています。

 

住宅性能表示制度との関係

 

劣化対策等級は、住宅性能表示制度に基づいて評価されます。
住宅性能表示制度とは、住宅の性能を客観的に評価・表示する制度で、消費者が住宅の性能を比較検討する際に役立ちます。
劣化対策等級はその制度における重要な評価項目の一つであり、設計住宅性能評価書と建設住宅性能評価書に記載されます。

 

等級取得によるメリット

 

劣化対策等級を取得することで、住宅ローンや地震保険の優遇措置を受けられる場合があります。
また、住宅の性能を明確に示せるため、売買時のセールスポイントとなり、高値で売却できる可能性も高まります。
さらに、トラブル発生時の紛争処理においても有利に働く場合があります。
長期的な視点で見れば、メンテナンス費用を軽減できる可能性も期待できます。

 

等級ごとの違いと対策

 

等級1の基準と具体的な対策

 

等級1は、建築基準法で定められた最低限の基準を満たしていることを示します。
具体的な対策内容は構造体材の基準への適合など、最低限のものです。
耐用年数は、およそ25~30年と想定されます。

 

等級2の基準と具体的な対策

 

等級2は、通常想定される条件下で2世代(約50~60年)にわたって大規模な改修工事が不要なレベルの対策が施されていることを意味します。
木造住宅の場合、外壁の軸組、土台、浴室・脱衣室、地盤、基礎、床下、小屋裏などの防腐・防蟻処理、換気対策などが含まれます。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造では、それぞれ鋼材やコンクリートの腐食対策が中心となります。

 

等級3の基準と具体的な対策

 

等級3は、通常想定される条件下で3世代(約75~90年)にわたって大規模な改修工事が不要なレベルの対策が施されています。
等級2の対策に加え、より高度な防腐・防蟻処理、防水処理、換気対策などが実施されます。
例えば木造住宅では、基礎の高さの確保や、より高性能な防蟻剤の使用などが含まれます。
鉄筋コンクリート造では、セメントの種類や水セメント比の厳格な管理などが挙げられます。

 

耐用年数の違いと比較

 

等級1の耐用年数は約25~30年程度です。
等級2は約50~60年、等級3は約75~90年と、等級が上がるにつれて耐用年数が大幅に延びます。
ただし、これはあくまで通常想定される条件下での目安であり、実際の耐用年数は維持管理状況や自然災害などによって影響を受けます。

 

まとめ

 

劣化対策等級は、住宅の耐久性と寿命を左右する重要な要素です。
等級1~3の違いは、劣化対策の程度と耐用年数の違いに表れます。
等級が高いほど、長期的な維持管理の手間と費用を削減でき、安心して暮らせる住宅となります。
住宅購入を検討する際は、劣化対策等級を重要な判断材料の一つとして、検討することをお勧めします。
それぞれの等級で求められる具体的な対策内容を理解し、ご自身のライフスタイルや予算に合った最適な選択肢を選びましょう。